湘南ベルマーレサイクリングチーム|CYCLE ROAD

トライアスロン レポート

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2018:07:25:10:00:01[18.07.25]

JPTシリーズ第15戦 第2回JBCFやいた片岡ロードレース

開催日:2018年7月25日
開催地:栃木県矢板市
レース形式:ロードレース/公道 10.3km/1周
 
【レース結果】
1位 鈴木 龍 (宇都宮ブリッツェン) 02:01:30  av42.26km
2位 アイラン・フェルナンデス・カサソラ (マトリックスパワータグ) +00:00
3位 入部 正太朗 (シマノレーシング) +00:00
4位 西尾 勇人 (那須ブラーゼン) +00:00
5位 米谷 隆志 (LEOMO Bellmare Racing Team) +00:01
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17位 小嶋 渓円 (LEOMO Bellmare Racing Team) +00:28
23位 才田 直人 (LEOMO Bellmare Racing Team) +00:30
DNF 岩瀬 照 (LEOMO Bellmare Racing Team)
 
【レース展開】
灼熱の那須2連戦の2日目。この日も熱中症対策のため周回数が減らされての開催となった。前回大会では元チームメンバの横塚選手がJプロツアー初優勝を飾り、チームとしても縁起の良いレース。暑さには強い選手も多く、期待も高まる第2回やいた片岡ロードレースは、10.7kmの周回コースを8周回する合計85.6kmで11時50分にJR片岡駅前をスタートした。
 
スタート後、ニュートラル区間で各選手ともに集団前方に上がると、すぐにアタックがかかり始める。ただ、ここ数戦調子を上げている宇都宮ブリッツェンが一切動かなかったため、逃げの動きには反応せず集団内で待機する。2周目までに逃げが決まり、その差を1分弱で宇都宮ブリッツェンがコントロールして序盤のレースが進んだ。
 
5周目の農道区間でブリッツェンの2人が集団から抜け出し、直後にブリッツェンが道を塞ぐ動きに出た。塞がれる前に抜け出せたのはマトリックスの佐野選手を含む数名のみで、決定的な動きになりかねない状態となる。広い道に出てからシマノレーシング等が追い始め、コリーナの登りで一旦逃げを吸収。この動きで集団が絞られた状態になっていたが、ここからさらにブリッツェンの岡選手がアタックする。単独の逃げだったためこの動きも見送って集団内で待機。その後の下り区間で後続集団が追いついて来る。集団のコントロールがブリッツェンからシマノレーシングとマトリックスに変わり、才田・米谷・小嶋の3選手は追走を警戒しつつ集団前方に位置取る。
 
その後、7周目までレースが淡々と進む中、7周目のコリーナの頂上手前で才田選手がアタック。米谷選手は才田選手が下りで吸収されるタイミングでカウンターアタックを仕掛けることも考えたが、ペースが上がり始めていたので難しいと考えて集団待機する。
 
最終周回。登りの手前で逃げていた岡選手をキャッチし、そのまま集団のままコリーナ登りに向かう。前週の石川ロードレースと同様に、最終局面で宇都宮ブリッツェンがペースを上げてくることを予想していた米谷選手は集団の10番手付近で登りに入る。降ってくる選手をかわしながら先頭と繋がった状態で登りを越えると後方集団と距離が開く。先頭集団には米谷選手が入るも、才田・小嶋の2選手は後方集団に残されてしまった。
ブリッツェン、マトリックス、シマノの選手の複数名と米谷選手が入った逃げ集団は、下りを終えたところで後続からすでに30秒ほど差を得る。「これは決まった」と感じた米谷選手。逃げ集団には有力チームが複数名を送り込んでおり、米谷選手は逃げ集団の後方で自分の脚を温存する。ゴールを目指す逃げ集団の中、各チームにはパンチ力のある選手とアシスト選手がそれぞれ残っている。この中で3名を入れている宇都宮ブリッツェンが速めのペースを作ったため牽制が起こることもない。スプリントになると分が悪い米谷選手だが、逃げ集団から抜け出す隙を見つけられないままフィニッシュを迎えてしまう。
 
ブリッツェン、マトリックス、シマノ、ブラーゼンの順で並んで最終コーナー手前の登りに入り、シマノのアタックに米谷選手が反応するも、同じくシマノの番手を取りにきたアイラン選手に先に入られてしまう。アイラン選手に横に弾かれた隙にアイラン選手の後ろを西尾選手に取られたまま最終コーナーをクリア。そのまま西尾選手の後ろでスプリントしたが、すぐに大きく差をつけられてしまい米谷選手は5位でのフィニッシュとなった。
 
【宮澤監督から】
酷暑日となったやいた片岡ロードレース。LEOMOとしてはウェルカムだが、レース距離が短くなってしまい、速く激しい展開になる可能性が高まった。レースは4人の逃げをブリッツェンが追う展開。集団内では補給の度に位置取りが忙しい様子。集団の一番前で取るのが楽だが、選手達はそこまで頭が回ってない様子。ブリッツェンが前にブリッジし、シマノ、マトリックスがコントロールを始めると岡選手を泳がせる楽な展開。最終周回に入り、才田のアタックに対するカウンターで抜け出した9名の逃げ集団に米谷が入る。元々米谷にスプリント力は無いが、5位でフィニッシュ。チームとしては久しぶりに米谷の活躍を見ることができた。
 
このレースは昨年優勝した思い出のレース。LEOMOとしては他チームの展開に乗ることしかできないが、そのような状況下で才田と米谷の2人が上手く連携を取れたと思う。才田のイメージも良かったが、集団が思った通りに動かなかっただけ。カウンターで勝ち逃げ集団に米谷が入り、ヒルクライム以外での順位としては最高順位の5位が取れたことは評価に値する。この勢いを次回レースでも続け、もっと良いレースにつなげてほしい。
 
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