湘南ベルマーレサイクリングチーム|CYCLE ROAD

トライアスロン レポート

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2018:06:24:10:00:00[18.06.24]

第87回全日本自転車競技選手権大会ロード・レース, ME

開催日:2018年6月24日
開催地:島根県益田市
 
【レース結果】
1位 山本 元喜 (KINAN Cycling Team) 5:46'53"
2位 佐野 淳哉 (MATRIX POWERTAG) +00'32"
3位 新城 雄大 (KINAN Cycling Team) +02'43"
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DNF 才田 直人 (LEOMO Bellmare Racing Team)
DNF 米谷 隆志 (LEOMO Bellmare Racing Team)
 
【レース展開】
全日本選手権の最終日に開催された男子エリート(ME)は14.2kmを15周する213kmのレースとなった。午前9時、再び島根県益田市に戻ってきた強い陽射しの中でレースがスタートする。
LEOMO Bellmare Racing Teamからは才田選手と米谷選手が出場。チームプランとしては才田選手をエースに、序盤は集団内に待機して終盤に出来るであろう小集団に残り、隙をついて抜け出すチャンスを見出すこと。米谷選手は中盤まではなるべく楽にこなして終盤に才田選手と連携して動くこと。
しかしチームの目論見は外れてしまい、いきなり動いた男子エリートのレース。開始から数周の間に32名からなる巨大な先頭集団が形成される。結果として213kmのレースはこの集団内で行われる事になり、メイン集団に待機した才田選手と米谷選手は2人ともDNFという結果となった。
残されたメイン集団には畑中選手(TeamUKYO)、窪木選手(チームブリヂストンサイクリング)、入部選手(シマノレーシング)など前年の優勝者や今年の有力選手が残っており、数的不利なLEOMO Bellmare Racing Teamとしてはメイン集団内に残る判断は間違っていなかったと思われる。例年、全日本選手権はレース終盤に展開が変わる傾向にあることも判断に影響したかもしれない。
 
才田選手レポート:
大まかなレースプランは集団待機で終盤にできるであろう小集団に残り、そこから隙をついて抜け出すチャンスを見つけること。結果としては30名以上の逃げでの勝負になってしまい全く絡めなかった。1周目から集団前方で走れていたので、逃げに乗ることもできたが見送ってしまった。逃げは15名程度と認識していたが、実際は30名を超えていたとは...
後半はかなりのスローペースのままで進み、ラスト4周を切っても先行集団と6分差。このまま何もしないままレースを終わりたくなかったので、メイン集団からアタックして集団を活性化させてレースを動かしに行ったが、思ったよりも脚力が残っていなかった。この動きの影響もあってピタッと脚が止まってラスト1周半でDNF。まさか完走できないところまで脚力が無くなるとは思わなかった。
タイムトライアルの練習にボリュームを割いたこともあって長距離の練習が足りなかったのは原因の一つかもしれない。それからもう追いつけないと分かってからのレースの進め方が少し雑になったところもある。コースも暑さも自分向きだったので...準備不足、力不足。
 
米谷選手レポート:
U23ではレース序盤に動いた選手が軒並み最後まで残れない展開だったので、中盤まではなるべく楽にこなし終盤に才田さんと連携して動ければと考えていた。自分にとって初めての200km以上のレースだったため、最低でも30分に1回は何か固形物を食べるようにした。
スタートしてから次々に選手が抜け出していくのは見えていたが、15名から多くても20名程度だと思っていた。最終列車で単独参加の吉田選手(NIPPOヴィーニファンティーニ・エウロパオヴィーニ)が抜け出していくのを見ておかしいとは思ったが、入部選手(シマノレーシング)や窪木選手(チームブリヂストンサイクリング)などエース格が集団に残っていること、この先まだ200kmもあることを考えて動かなかった。結果として30名以上の集団が前に出来ており、有力な追走もなく、レースが決まってしまった。
中盤まではかなりのスローペースだったのでキツさはなく、補給を食べて脚を回しながら終盤に備えた。残り5周のシマノレーシングのペースアッブには問題なく対応できたが、思いのほか体力が残っておらず残り4周で脚が攣った。ごまかしながら耐えたが残り3周のコース最奥部の登り区間で集団から切れてしまい、残り2周に入れずレースを降ろされた。
最初に出来た先頭集団を見送ったのが最大の反省。距離も長く、人数を見誤っていたこともあり、最後まで続く逃げとなっている事が気付けなかった。また、身体的にも完全に持久力不足だった。もともと自覚している弱点ではあり、また長距離のレースを目的としたトレーニングをあまりしてこなかったとはいえ、完走すらできないとは思わなかった。
良かった点は、レース中に十分な量の補給を取り、ハンガーノックにならずに走れた事。特殊な展開ではあったが、長距離レースの良い経験となった。来週の広島はレースの性格が全日本とは大きく違うので切り替えて臨む。
 
【宮澤監督から】
才田選手をエースに米谷選手は中盤から終盤のサポート。才田選手は逃げ切りの最終勝ちグループに入ることが目標だった。レースは序盤にできた32名の逃げに有力チームがほぼ全て入る展開になり、勝てる選手・勝てない選手が乗って行った。メイン集団にはレースをコントロール出来る選手が少なく、先頭集団にメンバを入れているチームがアクションを起こさないとレースは逃げ切りの展開になる。チームとしては才田選手・米谷選手の2名での展開は無理な状況。人数の多い有力チームの中でアクションを起こしたチームに同調してレースを組み立てる作戦へ。中盤過ぎに先行集団との差が4分30秒まで縮まったが、アクションを起こすチームはなく、序盤に逃げた先行集団から抜け出した山本元喜選手が優勝。
序盤の逃げに乗ることもできたが、距離が長いこと、エース級の選手がメイン集団に残ったことから、集団待機は選択として間違ってはいなかったと思う。次のレースに向けて準備を進めて行きたい。
 
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